臨床の疑問に答える「ドクターAのミニレクチャー」・10
遊離がん細胞―血中がん細胞で予後がわかるか
安達 洋祐
1
Yosuke ADACHI
1
1久留米大学医学部外科
pp.324-327
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104500
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素朴な疑問
がんの特徴は「増殖・浸潤・転移」であり,がんの進行度は「腫瘍」(大きさや深さ)と「転移」(リンパ節や遠隔臓器)で決まる(TNM分類).がんを切除したあとの再発は血行性転移が多く,分子生物学的手法(RT-PCR)を用いるとがん患者の血液中にがん細胞が高頻度に認められるが,遊離がん細胞は再発や死亡の予測に役立つのだろうか.
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