臨床経験
膝関節メニスクス損傷について
新野 徳
1
,
松岡 一元
1
,
井手 正敏
1
,
田中 晴人
1
,
片山 幸俊
1
,
手束 昭胤
1
Noboru SHINNO
1
1徳島大学医学部整形外科学教室
pp.955-960
発行日 1967年9月25日
Published Date 1967/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904295
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メニスクスの損傷が膝内障の原因の大半を占めているところから,その損傷形態に関しては古くから研究が行なわれ,本邦でも天児教授の報告を初めとして内外に数多くの報告がみられる.ことにLewinはメニスクスの機能として24もの数多くをあげており,損傷の機序に関しても膝関節の機能および構造が複雑であるために,現在でもまだかなりの問題が残されている.
メニスクスはその前後の脚で脛骨顆関節面中央部に固定されているが,その辺縁はかなりの可動性をもち,関節面に体重が負荷された場合には,大腿骨顆に吸着して大腿骨顆と共にずり動くものとされている.
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