臨床経験
Thiemann病について
井上 禎三
1
,
栗原 章
1
Teizô INOUE
1
1神戸大学医学部整形外科教室
pp.967-973
発行日 1967年9月25日
Published Date 1967/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904297
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1909年,両側手指,足趾の骨端軟骨を侵す遺伝性疾患につき,Thiemannが最初に発表し,その後Fleischner,Kloiberら諸家により追加報告され,Avascnlar necrosisの範疇に加えられているが,わが国では,いまだ遺伝関係の明らかなものは見られない.教室で,1960年に糖尿病患者を発端者とする本疾患の一家系を認め,整形外科13巻に発走し,その後,1962年.愛知県西尾市で,肘内障発作を主訴として来院した女子工員を発端者とする一家系,さらに1964年,教室において,両側肘関節骨軟骨腫症で入院加療した女工員をそれぞれThiemann病と診断しえたのでここに一括,報告する.
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