論述
膝関節円板型メニスクスについて
小林 晶
1
,
上崎 典雄
1
,
光安 元夫
1
Akira KOBAYASHI
1
1九州大学医学部整形外科学教室
pp.10-24
発行日 1975年1月25日
Published Date 1975/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905124
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はじめに
膝関節円板型メニスクス(以下「メ」)についてはすでに九大整形外科天児一門1,14,18,26)の詳細な研究をはじめとして他の多くの報告8,15,16,21)もみられる.外国における報告も少なしとしないが4,5,7,9,11,17,20,24),わが国にくらべて症例数が少ない印象を受ける.わが国における「メ」障害が外側円板型「メ」を主体とすることは天児1)により報告されたが,諸外国においてはむしろ円板型「メ」の発見は症例報告的な意味を持つ程の印象を直接,間接にうける30).
こういうことをふまえて九大整形外科の22年間に集積し得た円板型「メ」障害の実態を報告することはわが国における本障害の一端を示すものとして意義があると考え,ここにまとめて提示する次第である.
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