論述
膝関節メニスクス損傷の診断—特に内側損傷診断における病歴の重要性について
小林 晶
1
Akira KOBAYASHI
1
1九州大学医学部整形外科学教室
pp.574-581
発行日 1977年6月25日
Published Date 1977/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905538
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はじめに
膝関節メニスクス(以下「メ」)損傷の診断にはかなり困難を感ずることが多いのは衆知の事実である.これまでに種々の症状が記載されているが,いずれも特異的なものとはいえない難点があり,人名症候も多数のものが発表されてきたがその出現率もあまり高いものとは思えない.
多くの場合,臨床症状を主体としてこれに関節造影,関節鏡所見を参考にして診断を下すことがほとんどと思われる.
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