論述
変形性膝関節症のpathomechanics—特に動的安定装置の変化について
新野 徳
1
,
長岡 勇
1
,
遠藤 哲
1
,
佐々木 奉文
1
,
篠原 一仁
1
Noboru SHINNO
1
1徳島県立中央病院整形外科
pp.832-838
発行日 1978年9月25日
Published Date 1978/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905767
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緒言
近年における平均寿命の伸びにより,整形外科外来患者のうち老人の占める割合が大となり,変形性膝関節症例はますます増加の傾向にある.
変形性膝関節症の高度なものには,関節軟骨の変性や骨棘の形成と共に,大腿四頭筋萎縮,膝の伸展障害ならびに内反変形がみられる.これらの関節構成体の変化によつて生ずる膝の安定機構の破綻が,本症を悪化せしめる大きな要因をなしているものと考える.
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