臨床経験
前上腸骨棘摧裂骨折の8例
田平 浩也
1
,
本間 一弘
1
,
岩永 安弘
1
,
安倍 竜太郎
1
Koya TABIRA
1
1久留米大学整形外科学教室
pp.815-820
発行日 1969年10月25日
Published Date 1969/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904142
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緒言
青少年の主としてスポーツ時に好発する外傷のうち筋肉の強い牽引によつて惹起される骨折の一つに前腸骨棘摧裂骨折があるが,本骨折は近年スポーツの隆盛に伴いしだいにその数を増してきている.
われわれは某病院において最近4年間に,両側同時に発生した稀な1例を含む8例の本骨折患者を経験し,うち骨片転位のみられた6例に対して観血的治療を行ない,早期にしかも良好な成績を得たので若干の考察を加えて報告する.
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