臨床経験
小児切断と幻想肢
大塚 哲也
1
,
大橋 健迪
2
,
東川 裕
1
,
山脇 忠昭
1
,
武田 明久
1
,
西村 義昭
1
,
上尾 豊二
1
,
川田 尚二
1
,
伊藤 博康
1
,
稲垣 正治
1
,
漆谷 英礼
1
,
斎木 勝彦
1
Tetsuya OTSUKA
1
1厚生年金玉造整形外科病院
2厚生年金玉造整形外科病院整形外科
pp.639-643
発行日 1969年8月25日
Published Date 1969/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904113
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はじめに
一般に四肢切断者(離断者を含む)は,その断端部に既に失なわれた四肢が,いまだ残存しているような幻覚に囚われることが少なくなく,これが義肢装着や日常生活に与える影響も大である.
この四肢切断者の幻想肢(以下幻肢と略す)は身体像とともに幻肢痛の形で現われる感覚の面をも具備しており,Body Imageの投影と見倣される.幻肢は中枢性のもので,これを援護するのが末梢性の諸因子であるというのが大塚の考え方である.また大塚は幻肢を第1表に示すように分類した.
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