座談会
乳幼児の先天性股関節脱臼の治療をめぐつて
岩原 寅猪
1
,
山室 隆夫
2
,
坂口 亮
3
,
今田 拓
4,5
1村山療養所
2京都大学医学部
3東京大学医学部
4宮城県拓杏園
5東北大学医学部
pp.966-983
発行日 1968年11月25日
Published Date 1968/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904004
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
■完全治癒をめざして
岩原 今日はお疲れのところありがとうございました.年寄りがこんなことにのさばり出るのはどうかと思いますが,年取つたせいで,逆に若い人の勢いのいいところに接したいというところもあるかと思います,今日は,教授という名のつく人たちでなしに,それぞれの場所で,主力になつて積極的に先天股脱の診療に当つておられるお三方に集まつていただきました.それぞれの立場から存分に論じていただこう,岩原はただ介添え,世話役としてここにおるだけのことでして,まさに鼎談の形で,お三方にこもごも意見を交していただきたいと願つております.主に乳幼児期の先天股脱の取り扱い方,あるいは対策というようなことに話を絞つていただいて,それの今日ある姿,そして明日に対してどうあるべきかということ,究極の狙いは,先天股脱の文字通りの完全治癒をいかに獲得するかということを論じていただきたいと思います.
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.