臨床経験
尺骨遠位端掌側脱臼の2例
斉藤 守
1
Mamoru SAITO
1
1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
pp.624-630
発行日 1968年7月25日
Published Date 1968/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903951
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はじめに
遠位橈尺関節脱臼は古くDessaultによつて既に記載されたというが.1912年Cotton and Brickleyは27例について詳細に検討している.本邦においては名倉らの10数例を散見する.しかし習慣性脱臼の報告は比較的少なく,わが国では村田らの1例をみるのみである.最近わたくしは陳旧性尺骨遠位端掌側臼の1治験例と,習慣性尺骨遠位端掌側脱臼の1症例とを経験したので報告する.
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