Japanese
English
臨床経験
遠位橈尺関節掌側脱臼の2例
Palmar Dislocation of the Distal Radioulnar Joint : A Report of Two Cases
牧田 聡夫
1,2
,
中村 俊康
1
,
仲尾 保志
1
,
高山 真一郎
1
,
堀内 行雄
1
Akio Makita
1,2
1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
2けいゆう病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Keio University
キーワード:
palmar dislocation
,
掌側脱臼
,
distal radioulnar joint
,
遠位橈尺関節
,
triangular ligament
,
三角靱帯
Keyword:
palmar dislocation
,
掌側脱臼
,
distal radioulnar joint
,
遠位橈尺関節
,
triangular ligament
,
三角靱帯
pp.1237-1240
発行日 1998年10月25日
Published Date 1998/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902557
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:比較的稀な,骨傷を伴わない外傷性遠位橈尺関節掌側脱臼の2例を経験した.受傷機転はどちらも回外強制であった.症例1では受傷後4週での徒手整復が可能で保存的に加療できた.一方,症例2は受傷後10週で来院したため,徒手整復が不可能で観血的整復術が施行された.回内外可動域は回内は70°,回外は90°と経過良好であった.
外傷性遠位橈尺関節脱臼新鮮例は徒手整復可能であるが,陳旧例では観血的整復術を要することが多い.良好な結果を得るためには,早期診断,治療が重要である.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.