Japanese
English
臨床経験
鎖骨骨折新鮮例に対する経皮ピンニング法の経験
Experience of Percutaneous Pinning Method for Clavicle Fractures
佐々木 真一
1,2
,
大川 淳
1
,
後藤 敏
1
,
江黒 日出男
1
,
細川 譲
1
,
三森 甲宇
2
,
四宮 謙一
2
Shinichi Sasaki
1,2
1諏訪中央病院整形外科
2現:東京医科歯科大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Suwa Central Hospital
キーワード:
clavicle fracture
,
鎖骨骨折
,
retrograde percutaneous pinning
,
逆行性経皮ピンニング法
Keyword:
clavicle fracture
,
鎖骨骨折
,
retrograde percutaneous pinning
,
逆行性経皮ピンニング法
pp.301-304
発行日 2002年3月25日
Published Date 2002/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903502
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抄録:鎖骨骨折新鮮例に対するKirschner鋼線による逆行性経皮ピンニング法の手技と成績につき報告する.Kirschner鋼線を骨折部から経皮的に中枢骨片髄腔内に刺入,骨折を整復した後,逆行性に遠位骨片を貫き固定する.1994年から2000年までに観血的整復固定術を施行した24例(ORIF群)と経皮ピンニング法を施行した17例(PCP群)の2群を,手術時間,骨癒合に要した時間,合併症につき比較した.平均手術時間は,ORIF群72.0分に対し,PCP群では17.8分,骨癒合に要した期間はORIF群平均82.5日に対し,PCP群では平均50.2日で,いずれも両群において有意差を認めた.偽関節はORIF群に1例認めた.本法は骨膜への侵襲が最小限で手術も短時間であり,また手術瘢痕をほとんど残さないため,保存的治療と観血的治療双方の利点をもつ治療法として有用である.
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