Japanese
English
臨床経験
鎖骨下静脈の潅流障害を伴った鎖骨骨折の1例
A Case Report of Clavicle Fracture Complicating Subclavian Vein Compression
村上 俊一
1
,
河善 三郎
1
,
佐々木 道彦
1
,
友成 正紀
2
,
末定 弘行
2
,
古屋 光太郎
3
Shunichi Murakami
1
1第一病院整形外科
2第一病院循環器科
3東京医科歯科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Daiichi Hospital
キーワード:
鎖骨骨折
,
clavicle fracture
,
鎖骨下静脈
,
subclavian vein
,
血管障害
,
vascular complication
Keyword:
鎖骨骨折
,
clavicle fracture
,
鎖骨下静脈
,
subclavian vein
,
血管障害
,
vascular complication
pp.1403-1406
発行日 1995年12月25日
Published Date 1995/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901792
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抄録:鎖骨骨折は稀に神経,血管障害を合併することが知られている.今回われわれは,鎖骨下静脈の潅流障害を生じた鎖骨体部骨折の1例を経験した.症例は55歳の男性で自転車より落ちて受傷した.保存療法を開始したところ患側上肢のしびれ感,静脈怒張が出現し鎖骨下静脈の潅流障害が疑われた.静脈造影で肋鎖間隙での鎖骨下静脈の圧迫が確認された.解剖学的整復位で内固定することにより,鎖骨下静脈の潅流障害は消失し,骨癒合も得られた.
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