Japanese
English
症例報告
von Recklinghausen病に合併した上位頚髄腫瘍の1例
Spinal Cord Tumor in the Upper Cervical Spine Associated with von Recklinghausen's Disease : Report of a Case
永野 昭仁
1,2
,
宮本 敬
1
,
若原 和彦
1
,
坂口 康道
1
,
細江 英夫
1
,
清水 克時
1
Akihito Nagano
1,2
1岐阜大学医学部整形外科学教室
2現:京都市立病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Gifu University, School of Medicine
キーワード:
von Recklinghausen's disease
,
フォンレックリングハウゼン病
,
spinal cord tumor
,
脊髄腫瘍
Keyword:
von Recklinghausen's disease
,
フォンレックリングハウゼン病
,
spinal cord tumor
,
脊髄腫瘍
pp.305-307
発行日 2002年3月25日
Published Date 2002/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903503
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抄録:上位頚髄腫瘍を伴うvon Recklinghausen病の1例に手術療法を施行した.腫瘍はC1~2椎体後方に存在し硬膜内外に連続していた.本疾患に伴う脊髄腫瘍は時間的空間的な多発性を示すため,完全摘出は過大侵襲になると考え,脊髄圧迫因子となっていた硬膜外部分のみ切除を行った.硬膜内部分は可及的焼灼にとどめた.術後神経症状の改善は軽度であったものの,患者のQOLの改善がみられその満足度は高かった.本疾患はその多発性のため手術療法が躊躇されることも少なくないが,今症例の手術療法は有用であったと考えられた.しかしながら,今後再発を念頭に置いた長期間のfollow upが必要になると思われた.
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