Japanese
English
論述
鎖骨骨折に対する経皮的ピンニング
Percutaneous Pin Fixation for Fracture of the Clavicle
川那辺 圭一
1
,
田中 久重
1
,
種部 直之
1
,
林 卓司
1
,
高田 知季
2
Keiichi Kawanabe
1
1聖隷三方原病院整形外科
2聖隷三方原病院麻酔科
1Department of Orthopedic Surgery, Seirei Mikatabara Hospital
キーワード:
鎖骨
,
clavicle
,
骨折
,
fracture
,
経皮的
,
percutaneous
,
ピンニング
,
pin fixation
Keyword:
鎖骨
,
clavicle
,
骨折
,
fracture
,
経皮的
,
percutaneous
,
ピンニング
,
pin fixation
pp.707-710
発行日 1988年6月25日
Published Date 1988/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907877
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抄録:鎖骨骨折に対する手術療法はキルシュナー鋼線による直視下髄内固定法が一般的である.しかし,骨膜及び軟部組織への損傷を最小限にするため,われわれは安永らの発表した経皮的ピンニング法を施行し良好な結果を得たので報告する.本法を行った26例は著明な変形を残さずすべて骨癒合を得た.また,神経血管損傷等の合併症はなかった.経皮的ピンニング法では骨折部を展開した場合と全く遜色ない整復及び固定が得られた.そればかりか,観血的整復固定術と比較して以下の利点があげられる.1.仮骨出現までの期間が約1週間短い.2.瘢痕が残らず美容上すぐれている.3.手術侵襲が小さい.
本法は受傷後1週以内の新鮮例で中3分の1の骨折であれば,安全で非常に有用な方法である.また,美容上もすぐれており患者の満足度も高く,推奨されるべき手術法と思われる.
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