Japanese
English
経験と考察
鎖骨骨折手術に対する第4頚椎神経根ブロックの有用性
Usefullness of C4 nerve root block for clavicle fracture surgery
木村 竜太
1
,
宮腰 尚久
1
,
石河 紀之
2
,
湯本 聡
2
,
岩本 陽輔
1
,
島田 洋一
1
R. Kimura
1
,
N. Miyakoshi
1
,
N. Ishikawa
2
,
S. Yumoto
2
,
Y. Iwamoto
1
,
Y. Shimada
1
1秋田大学整形外科
2秋田赤十字病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Akita University Graduate School of Medicine
キーワード:
clavicle fracture
,
nerve root block
Keyword:
clavicle fracture
,
nerve root block
pp.1251-1254
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei68_1251
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は じ め に
鎖骨領域の手術において,超音波ガイド下斜角筋間腕神経叢ブロックはC5~C7が主なブロック域となり,鎖骨の近位側で麻酔が不十分になることがある1).そこで,斜角筋間でのブロックに加え,胸鎖乳突筋前面(皮下)に浸潤麻酔を行う浅頚神経叢ブロックの併用も報告2,3)されているが,神経を視認せずに麻酔薬が投与され,さらに全身麻酔下であるため完全な無痛が得られているかは確認されていない.このような欠点を補うため,超音波ガイド下にC4神経根ブロックを追加し,鎮静は併用せずにC4~C6神経根ブロックで鎖骨骨折手術を施行したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2017