Japanese
English
臨床経験
Débridementを要したネコによる外傷症例の検討
Evaluation of the Cat Injuries which Needed the Débridement
玉置 康之
1
,
百名 克文
1
,
麻田 義之
1
,
大谷 茂
1
,
林 良一
1
,
渡辺 慶
1
,
太田 英吾
1
,
中江 聡
1
Yasuyuki Tamaki
1
1日本赤十字社和歌山医療センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Japanese Red Cross Society Wakayama Medical Center
キーワード:
cat
,
ネコ
,
debridement
,
創傷清掃
,
surgical treatment
,
外科的治療
Keyword:
cat
,
ネコ
,
debridement
,
創傷清掃
,
surgical treatment
,
外科的治療
pp.297-300
発行日 2002年3月25日
Published Date 2002/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903501
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抄録:Débridementを要したネコによる外傷症例について検討したので報告する.対象は2000年12月から過去7年間の4例(男性2例,女性2例),年齢は平均50歳(9~68歳).全例飼いネコで,咬傷が3例,ひっかき病が1例であった.受傷部位は,手背2例,下腿1例,足関節外側1例,受傷から当科初診までの期間は平均10.5日(1~19日)であった.腱鞘炎のみは1例で他の3例は腱,骨に及んでいた.起炎菌はPasteurella multocidaが全例に検出され,混合感染は3例であった.当科で行った手術的治療は平均1.9回(1~3回),治療期間は平均50.5日(10~120日)であった.全例腱鞘に沿って感染が拡大しており,初期治療が適切に行われなかった症例に機能障害を残すものが多かった.動物による外傷の特徴を認識し,適切な初期治療を行うことが大切である.
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