Japanese
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シンポジウム 足関節捻挫後遺障害の病態と治療
軟骨または骨軟骨病変を合併した足関節捻挫後遣障害例の検討
Chondral or Osteochondral Lesions of the Ankle with Residual Disability Following Its Sprain
長谷川 惇
1
Atsushi Hasegawa
1
1社会保険群馬中央総合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Social Insurance Gumma Chuo General Hospital
キーワード:
ankle
,
足関節
,
residual disability after sprain
,
捻挫後遺障害
,
chondral and osteochondral lesions
,
軟骨および骨軟骨障害
Keyword:
ankle
,
足関節
,
residual disability after sprain
,
捻挫後遺障害
,
chondral and osteochondral lesions
,
軟骨および骨軟骨障害
pp.41-45
発行日 2002年1月25日
Published Date 2002/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903454
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要旨:足関節捻挫後遺障害300関節中59関節に軟骨および骨軟骨病変の合併が認められた.この病変を認めた群と認めなかった群の比較より,この病変は経時的に繰り返し関節軟骨に損傷を受けた結果生じることが示唆された.またその病変をfibirillation群,erosion群,eburnation群,およびosteochondral lesion群の4群に分け検討した.病変部とその症候化率はfibrillation群は33%,erosion群70%,eburnation群94%とその損傷程度が大きくなるに従って,次第に症候性になる傾向が得られた.Fibrillation群とerosion群との比較では,この群間は経時的に病変が移行するというよりも,受けた損傷の程度および活動性の大きさに相関するものと思われた.Eburnation群と他の群の比較より,この病態は外力による損傷度やその後の活動性の大きさに加え,加齢による変化やアライメント異常の要素も示唆された.またosteochondral lesion群の合併頻度は3例5%に過ぎず,他の外力が合併して発生したものと思われた.
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