Japanese
English
シンポジウム 足関節捻挫後遺障害の病態と治療
足関節捻挫後の腓骨筋腱障害
Peroneal Tendon Injuries after Ankle Sprain
石橋 恭之
1
,
佐々木 知行
1
,
佐々木 和広
1
Yasuyuki Ishibashi
1
1弘前大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hirosaki University School of Medicine
キーワード:
ankle sprain
,
足関節捻挫
,
peroneal tendon dislocation
,
腓骨筋腱脱臼
,
split lesion of peroneus brevis
,
短腓骨筋腱縦断裂
Keyword:
ankle sprain
,
足関節捻挫
,
peroneal tendon dislocation
,
腓骨筋腱脱臼
,
split lesion of peroneus brevis
,
短腓骨筋腱縦断裂
pp.47-53
発行日 2002年1月25日
Published Date 2002/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903455
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要旨:足関節捻挫に伴う腓骨筋腱障害の頻度は多くはないものの,その解剖学的位置関係や受傷機転から単に捻挫として見過ごされることがある.外傷性腓骨筋腱脱臼は,足関節が内反または背屈強制された後に生じ,長腓骨筋腱が外果を乗り越え脱臼する際に,疼痛・不安定感を訴えるものである.脱臼が再現できれば診断は比較的容易であり,手術的治療により予後は良好である.また反復性足関節捻挫の合併症として短腓骨筋腱の縦断裂がある.欧米に比較し本邦での報告例はいまだ少ないが,足関節捻挫後遺障害のひとつとして忘れてはならない.
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