Japanese
English
手術手技 私のくふう
骨付き膝蓋腱を用いた足関節外側靱帯再建術
Reconstruction of Lateral Ligament of the Ankle with Bone-Patellar Tendon Graft
杉本 和也
1
,
岩井 誠
1
,
笠次 良爾
2
,
佐本 憲宏
2
,
高倉 義典
2
Kazuya Sugimoto
1
1済生会奈良病院整形外科
2奈良県立医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Saiseikai Nara Hospital
キーワード:
ankle
,
足関節
,
lateral ligament
,
外側靱帯
,
reconstruction
,
再建術
Keyword:
ankle
,
足関節
,
lateral ligament
,
外側靱帯
,
reconstruction
,
再建術
pp.585-589
発行日 1999年5月25日
Published Date 1999/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902703
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抄録:陳旧性足関節外側靱帯損傷のうち前距腓・踵腓靱帯合併損傷を認めた5例5関節に対して,骨付き膝蓋腱を用いた解剖学的靱帯再建術を試みた.年齢は20~56歳,平均38歳であった.罹病期間は3~22年,平均10年で,原因はスポーツが3例,歩行中の捻挫が2例であった.術後追跡期間は6~22カ月,平均15カ月である.膝蓋腱の中央部を脛骨粗面の骨をつけたまま幅8mmで縦方向に採取し,外果の骨孔に挿入し,腱の部分は半裁して前距腓靱帯および踵腓靱帯として利用した.術後は4週間の下腿ギプス固定を行い,荷重は2週間後から許可した.AOFAS評価点数は術前平均69.8点から術後平均96.0点に改善した.また,距骨傾斜角は20.4±4.7°から4.3±3.7°に,前方引き出しは9.4±4.1mmから5.8±3.7mmに改善した.本法によって外果部の骨量を減少させることなく強靱かつ解剖学的な靱帯再建術を行うことが可能であり,短期成績は良好であった.
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