Japanese
English
臨床経験
セメント非使用人工股関節置換術における早期荷重による術後3週間での退院の試み
Early Weight Bearing After Cementless Total Hip Arthroplasty
平川 和男
1
,
持田 勇一
1
,
佐藤 昌明
1
,
岡本 連三
1
,
稲葉 裕
2
,
牧田 浩行
2
,
腰野 富久
2
,
斎藤 知行
2
Kazuo Hirakawa
1
1横浜市立大学医学部付属市民総合医療センター整形外科
2横浜市立大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Yokohama City University Medical Center
キーワード:
cementless total hip arthroplasty
,
セメント非使用人工股関節置換術
,
early weight bearing
,
早期荷重
,
acetabular dysplasia
,
臼蓋形成不全
,
avascular necrosis of femoral head
,
大腿骨頭壊死
Keyword:
cementless total hip arthroplasty
,
セメント非使用人工股関節置換術
,
early weight bearing
,
早期荷重
,
acetabular dysplasia
,
臼蓋形成不全
,
avascular necrosis of femoral head
,
大腿骨頭壊死
pp.1311-1314
発行日 2001年11月25日
Published Date 2001/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903417
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抄録:臼蓋形成不全,大腿骨頭壊死による末期変形性股関節症に対し,セメント非使用人工股関節置換術を行った60例68関節につき,術後3日で車椅子乗車,1週で1/2部分体重負荷,2週で全荷重とし,3週間で自宅への退院を目的とした早期退院プログラムを作成し実施した.臼蓋コンポーネントは3本のスクリュー固定を行い,大きな塊状骨移植(bulk bone graft)を行わずに固定し,外方開角を40°以下とするように設置した.術中術後に合併症を起こさなかった群(Ⅰ群:46例53関節)と術中,術後に合併症あるいはその他に問題のあった群(Ⅱ群:14例15関節)を比較したところ,Ⅰ群では平均23日で退院し,ほぼ目的を達成した.ステムの沈み込み,臼蓋コンポーネントの移動は認めなかった.早期退院プログラムは患者への術前術後の教育が重要であるが医療費削減にもつながり,患者の満足度も高く,セメント非使用人工股関節にも適応できる有用な方法である.
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