Japanese
English
症例報告
骨化アキレス腱断裂の治療経験
Fracture of an Achilles Tendon : A Case Report
安藤 圭
1,2
,
高松 浩一
1
,
牧野 光倫
1
,
桑原 浩彰
1
,
篠田 昌一
1
,
太田 進
1
,
梅田 仁視
1
,
寺部 靖人
1
,
平原 慎也
1
Kei Ando
1,2
1トヨタ記念病院整形外科
2現:県西部浜松医療センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Toyota Kinen Hospital
キーワード:
fracture
,
骨折
,
ossified Achilles tendon
,
骨化アキレス腱
,
osteosynthesis
,
骨接合
Keyword:
fracture
,
骨折
,
ossified Achilles tendon
,
骨化アキレス腱
,
osteosynthesis
,
骨接合
pp.1315-1317
発行日 2001年11月25日
Published Date 2001/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903418
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抄録:症例は53歳,男性,主訴は右踵部痛であった.局所所見でアキレス腱部の圧痛,腫脹を認め,アキレス腱付着部より近位に皮膚陥凹,骨性硬の結節を触知した.初診時FCR像で腱断端の骨化像を認めた.他部位のX線写真,既往,血液生化学検査から「腱付着部症に伴う骨化アキレス腱断裂」と診断し,骨接合術を行った.手術は踵骨母床にアンカリングシステムを固着ののち,アキレス腱側骨片を縫着した.骨化アキレス腱断裂に関する報告は国内外で20例足らずに過ぎず,治療については多くが保存療法を選択されている.今回われわれは比較的稀な骨化アキレス腱断裂の骨化部をアンカリングシステムを使用した骨接合を行い,良好な結果を得たため報告する.
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