Japanese
English
臨床経験
外傷性両側仙腸関節脱臼の1手術例
Traumatic Bilateral Sacroiliac Joint Dislocation: An Operative Case Report
林 雅弘
1
,
藤原 博
1
,
前田 学
1
Masahiro Hayashi
1
1天理市立病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tenri Municipal Hospital
キーワード:
仙腸関節
,
sacroiliac joint
,
脱臼
,
dislocation
,
両側
,
bilateral
,
Harrington腰仙部固定法
,
Harrington sacral rod system
Keyword:
仙腸関節
,
sacroiliac joint
,
脱臼
,
dislocation
,
両側
,
bilateral
,
Harrington腰仙部固定法
,
Harrington sacral rod system
pp.211-215
発行日 1993年2月25日
Published Date 1993/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901058
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抄録:外傷性両側仙腸関節脱臼の報告は稀であり,現在までに10例の報告を数えるにすぎない.この外傷は主要臓器損傷を合併することが多く,救命処置が優先するため,脱臼については,ほとんどの症例で保存的治療が選択されている.そのため手術報告例は3例を数えるにすぎない.今回我々は,手術療法を施行した1例を経験したので報告する.症例は55歳男性で,両側仙腸関節脱臼,右恥骨上下枝骨折,恥骨結合離開といった骨盤輪損傷を認め,牽引療法を行うも安定性が得られなかったため,Harrington腰仙部固定法による下位腰椎を含めた仙腸関節整復固定術および骨盤輪前方損傷に対するプレート固定を行った.術後短期間であるが,立位歩行ならびに座位での疼痛もなく良好な結果を得ている.
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