Japanese
English
シンポジウム 関節スポーツ外傷の診断と治療―最近の進歩
肘関節のスポーツ外傷と障害―内側側副靱帯損傷と肘関節不安定症
Elbow Joint Disorder in Sports Activity: Treatment for the Medial Collateral Ligament Injury
村上 恒二
1
,
濱田 宜和
1
,
村田 英明
1
,
生田 義和
1
Tsuneji Murakami
1
1広島大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery Hiroshima University School of Medicine
キーワード:
スポーツ
,
sports
,
肘
,
elbow
,
外反ストレス
,
valgus stress
,
内側側副靱帯
,
medial collateral ligament
,
不安定性
,
instability
Keyword:
スポーツ
,
sports
,
肘
,
elbow
,
外反ストレス
,
valgus stress
,
内側側副靱帯
,
medial collateral ligament
,
不安定性
,
instability
pp.45-53
発行日 1994年1月25日
Published Date 1994/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901278
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抄録:野球等の投球動作では強い外反ストレスがかかることになるが,内側側副靱帯は肘の外反ストレスに対する主要なるstabilizerであり,このため過度の外反ストレスにより,内側側副靱帯損傷がひきおこされることとなる.実際には内側側副靱帯のうちでanterior medial collateral ligament(AMCL)が外反ストレスに対する主要支持機構であり,近位部からの剥離あるいは起始部の剥離骨折を伴うことが一般的である.診断においては,運動時のAMCL局所の疼痛及び圧痛,肘外反ストレスでの疼痛の誘発がみられ,X線検査では肘30°屈曲位での外反ストレスX線撮影,Gravity testを行い,健側と比較することにより定量的評価が可能である.手術適応は著しい不安定性がみられるスポーツ症例や保存的治療に抵抗する症例であり,手術法としては,伊藤法による靱帯再建が有用である.
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