Japanese
English
臨床経験
仙骨に発生した骨腫の1例
Osteoma of Sacrum : A Case Report
神谷 宣広
1
,
田中 千晶
1
,
四方 實彦
1
,
中嶋 安彬
2
Nobuhiro Kamiya
1
1京都市立病院整形外科
2京都大学附属病院病理部
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto City Hospital
キーワード:
osteoma
,
骨腫
,
sacrum
,
仙骨
,
osteoid osteoma
,
類骨骨腫
Keyword:
osteoma
,
骨腫
,
sacrum
,
仙骨
,
osteoid osteoma
,
類骨骨腫
pp.685-688
発行日 2000年5月25日
Published Date 2000/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903002
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抄録:44歳の女性で左仙腸関節痛を主訴として来院し,単純X線像で左仙腸関節近傍の仙骨に骨硬化性の腫瘤を認めた.自発痛に対しNSAIDが効果的であり,当初,類骨骨腫を最も疑った.鑑別診断として,骨腫,硬化性骨髄炎,骨軟骨腫,内骨腫,硬化性腸骨骨炎,傍骨性骨肉腫などが考えられた.左仙腸関節痛に対して,左仙腸関節近傍の仙骨腫瘍切除と仙腸関節固定術を行った.病理組織学診断でnidusを認めず類骨骨腫は否定され骨腫と診断された.仙腸関節固定には腸骨稜からの骨移植とpedicle screw systemを用いた内固定を行った.術後5年経過した現在,良好な結果を得ている.
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