Japanese
English
症例報告
立方骨に発生した類骨骨腫の1例
Osteoid Osteoma of the Cuboid : Report of a Case
河野 裕
1
,
根本 昌幸
1
,
深作 進
1
,
迫田 順太
1
,
鈴木 和彦
1
Yutaka Kouno
1
1北習志野花輪病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kitanarasino Hanawa Hospital
キーワード:
bone tumor
,
骨腫瘍
,
osteoid osteoma
,
類骨骨腫
,
cuboid
,
立方骨
Keyword:
bone tumor
,
骨腫瘍
,
osteoid osteoma
,
類骨骨腫
,
cuboid
,
立方骨
pp.203-206
発行日 2002年2月25日
Published Date 2002/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903486
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抄録:今回われわれは,比較的稀である類骨骨腫の立方骨発生例を経験したので報告する.症例は39歳女性で,主訴は左足関節痛であった.約1年前に左足関節を捻挫し,数カ所の病院を受診したが,特に異常は指摘されなかった.その後も疼痛が続くため当院を受診し,X線・CT上で立方骨内に中心部骨硬化を伴ったnidusを認め,類骨骨腫を疑い手術を行った.術直後より疼痛は消失した.本邦での類骨骨腫の足根骨発生例は距骨や踵骨に多く,立方骨発生例は稀と思われる.手や足の短骨発生例ではX線的に非定型なものが多く診断に難渋する.また約30%に外傷を伴うため,軽微な外傷後に原因不明の疼痛が持続する場合,本症の可能性も考慮する必要があると思われる.
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