Japanese
English
整形外科基礎
寛骨臼に対する体外衝撃波の作用―家兎を用いた実験的研究
Effects of Extracorporeal Shock Waves on the Acetabulum in Rabbits
西須 孝
1
,
高橋 謙二
1
,
三橋 繁
1
,
和田 佑一
1
,
原田 義忠
1
,
守屋 秀繁
1
,
亀ヶ谷 真琴
2
Takashi Saisu
1
1千葉大学医学部整形外科
2千葉県こども病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Chiba University, School of Medicine
キーワード:
acetabulum
,
臼蓋
,
shock wave
,
衝撃波
,
osteogenesis
,
骨形成
Keyword:
acetabulum
,
臼蓋
,
shock wave
,
衝撃波
,
osteogenesis
,
骨形成
pp.1103-1109
発行日 1999年9月25日
Published Date 1999/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902797
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抄録:われわれは,体外衝撃波を用いて局所において非観血的に骨形成を誘導し,臼蓋形成不全症の治療に臨床応用することを最終目的として,成長期家兎臼蓋へ体外衝撃波を照射し,骨形成が誘導されるかを明らかにするための動物実験を行った.幼若家兎8羽を対象とし,体外衝撃波を外側から100MPa,2.5Hzの条件で5,000発照射し,4羽ずつそれぞれ4週後,8週後に骨盤を摘出し,X線学的検討を行った.4週後に照射部におけるwoven boneの形成がみられ,臼蓋嘴より頭側1,3,4mmの高位において臼蓋幅の有意な増大が認められた.8週後では,woven boneは消退したが,臼蓋嘴より頭側4,5,6mmの高位において臼蓋幅の有意な増大が認められた.体外衝撃波が臼蓋において局所的骨形成を誘導することが明らかとなった.
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