Japanese
English
誌上シンポジウム 壮年期変形性股関節症の診断と関節温存療法
前・初期股関節症の手術療法
寛骨臼移動術
Transposition Osteotomy of the Acetabulum
神宮司 誠也
1
Seiya JINGUSHI
1
1九州労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyushu Rosai Hospital
キーワード:
変形性股関節症
,
hip osteoarthritis
,
骨盤骨切り術
,
pelvic osteotomy
,
臼蓋形成不全
,
acetabular dysplasia
Keyword:
変形性股関節症
,
hip osteoarthritis
,
骨盤骨切り術
,
pelvic osteotomy
,
臼蓋形成不全
,
acetabular dysplasia
pp.325-330
発行日 2012年4月25日
Published Date 2012/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102310
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寛骨臼移動術は,寛骨臼を関節軟骨面とともに移動させる手術として,1956年に西尾が初めて報告した,臼蓋形成不全による亜脱臼性股関節症に対する骨盤骨切り術である.寛骨臼を球状に掘り出して主に外側かつ軽度前方へ移動することで,骨頭の被覆を改善し,関節の安定性を得ることを目的とする.壮年期とは働き盛りの年代であり,治療期間に時間がかかる治療方法なので,手術の意義を含めて十分に説明したうえで行う必要がある.また,疾患が進行している場合もあるが,進行期でも良好な結果の得られる関節が含まれており,壮年期においても選択肢のひとつとなりうる治療方法である.
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