Japanese
English
論述
膝屈筋腱―ハイブリッド代用材料を用いた膝前十字靱帯再建術後における𦙾骨骨孔径の変化
Analysis of Tibial Bone Tunnel after ACL Reconstruction with Hybrid Substitute
原 則行
1
,
安田 和則
2
,
宮田 康史
3
,
黒部 恭啓
3
,
木村 正一
3
,
宮城 登
3
,
青木 喜満
3
,
金田 清志
3
Noriyuki Hara
1
1岩見沢市立総合病院整形外科
2北海道大学医学部生体医工学
3北海道大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Iwamizawa General Hospital
キーワード:
anterior cruciate ligament reconstruction
,
前十字靱帯再建術
,
flexor tendon graft
,
膝屈筋腱移植
,
bone tunnel
,
骨孔
Keyword:
anterior cruciate ligament reconstruction
,
前十字靱帯再建術
,
flexor tendon graft
,
膝屈筋腱移植
,
bone tunnel
,
骨孔
pp.1097-1102
発行日 1999年9月25日
Published Date 1999/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902796
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抄録:自家膝屈筋腱とポリエステル性人工靱帯を直列結合したhybrid代用材料を用いた膝前十字靱帯再建術症例119例における,術後1年以上の経過時の𦙾骨骨孔径の変化をX線学的に検討した.自家腱が存在する関節内開口部に関しては,骨孔縁に限局した拡大例が正面像で23%,側面像で37%の症例に認められた.拡大例におけるその程度は,2mm以下と軽度であり,術後1年以後の経時的増大傾向は認められなかった.また,その骨孔拡大は臨床成績の低下をもたらしてはいなかった.一方,人工靱帯のみが存在する関節外開口部では骨孔拡大例は正面像,側面像とも12%のみであり,また骨孔縮小例が正面像で74%,側面像で59%に認められた.hybrid代用材料を用いたACL再建術においては,𦙾骨骨孔縁に限局した軽度の拡大は稀ではないが,臨床的に問題となるような著明な骨孔拡大は認められなかった.
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