Japanese
English
スポーツ傷害の予防・診断・治療 Ⅰ.総 論
4.新しい治療機器・薬剤
難治性第5中足骨基部骨折に対する体外衝撃波治療
Extracorporeal shock wave therapy for refractory Jones fracture
梶原 将也
1,2
,
金森 章浩
1,2
,
田中 健太
1,2
,
西田 雄亮
1,2
,
西野 衆文
1,2
,
山崎 正志
1,2
M. Kajiwara
1,2
,
A. Kanamori
1,2
,
K. Tanaka
1,2
,
Y. Nishida
1,2
,
T. Nishino
1,2
,
M. Yamazaki
1,2
1つくばスポーツ医学健康科学センター
2筑波大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Faculty of Medicine, University of Tsukuba, Tsukuba
キーワード:
shock wave
,
Jones fracture
,
non-union
Keyword:
shock wave
,
Jones fracture
,
non-union
pp.76-78
発行日 2018年4月25日
Published Date 2018/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei73_76
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
第5中足骨基部骨折(Jones骨折)は第5中足骨粗面よりも15~20mm遠位の骨折であり,1902年にJonesがはじめて報告した1,2).アスリートに多く,遷延治癒や偽関節,再骨折などの経過をたどり,難治性となることが少なくない3,4).
難治例に対しては手術によるスクリュー固定と骨移植術がよく行われるが5,6),侵襲が大きいことが欠点である.しかし,近年,体外衝撃波治療(extracorporeal shock wave therapy:ESWT)の良好な成績が報告されている7~10).ESWTは手術的治療と比較して骨癒合率はかわらず合併症が少ないとの報告もあり7~10),難治性疲労骨折に対する新たな治療の選択肢の一つとなっている.
われわれは初期治療後12週で骨癒合が得られなかった難治性Jones骨折に対してESWTで治療を行った症例を5例経験したので,論文的考察を加えて報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018