Japanese
English
手術手技 私のくふう
ACE symmetryプレートによる不安定型橈骨遠位端骨折の治療経験
Experience of Treatment with ACE Symmetry Plate for Unstable Fractures of the Distal Radius
長田 伝重
1
,
山口 哲彦
1
,
中谷 徳雄
1
,
岩本 玲
1
,
清水 左門
1
,
早乙女 紘一
1
Denju Osada
1
1獨協医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Dokkyo University School of Medicine
キーワード:
plate
,
プレート
,
distal radius fracture
,
橈骨遠位端骨折
,
symmetry plate
,
シンメトリープレート
Keyword:
plate
,
プレート
,
distal radius fracture
,
橈骨遠位端骨折
,
symmetry plate
,
シンメトリープレート
pp.1111-1115
発行日 1999年9月25日
Published Date 1999/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902798
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抄録:不安定型橈骨遠位端骨折に対してACE symmetryプレートによる治療を行い,術後早期からの手関節可動域訓練を試みているので,短期の治療成績について検討した.対象は1997年11月より本plateを用いて治療した不安定型橈骨遠位端骨折7例で,男性4例,女性3例で,平均年齢は54歳であった.骨折型は関節外単純骨折の不安定型は1例で,関節内骨折は6例であり,Melone分類のⅡ型が5例で,Ⅲ型が1例であった.手術までの期間は平均9日であり,術後の手関節の可動域訓練開始時期は平均8.7日であり,経過観察期間は平均5.9カ月であった.結果は,radial lengthとulnar varianceは6例では手術時から骨癒合時まで良好な整復位を保っていたが,骨粗鬆症の女性は経過とともに悪化した.radial tiltとpalmar tiltは全例で良好な整復位を示していた.治療成績は,excellentが5例で,goodは2例であった.本法は不安定型橈骨遠位端骨折の有効な治療法になりうると思われた.
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