Japanese
English
論述
先天性股関節脱臼治療の長期成績―脱臼整復後のX線評価の推移
Long-Term Results of Treatment for Congenital Dislocation of the Hip : Development of Acetabulum after Reduction
後藤 英司
1
,
稲尾 茂則
1
,
寺西 正
1
,
松野 丈夫
1
,
安藤 御史
2
Eiji Gotoh
1
1旭川医科大学整形外科
2帯広協立病院整形外科
1Department of Orthopaedics, Asahikawa Medical College
キーワード:
hip
,
股関節
,
congenital dislocation
,
先天性脱臼
,
acetabulum
,
臼蓋
Keyword:
hip
,
股関節
,
congenital dislocation
,
先天性脱臼
,
acetabulum
,
臼蓋
pp.321-325
発行日 1998年3月25日
Published Date 1998/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902394
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抄録:当科で保存的あるいは観血的に整復を行った先天性股関節脱臼症例37例43股のX線成績を経時的に検討した.その結果,15歳時において成績良好と考えられるSeverin I,II群は29股(67.4%)であった,補正手術例を除いた35股をSeverin I,II群とIII,IV群とに分け,経時的にCE角とα角を比較すると,5歳から両群間に有意差がみられ,5歳時のCE角8°以下α角26°以上の症例のほとんどが最終観察時にSeverin III,IV群に属した.したがって,5歳時におけるこれらの値が補正手術の適応を決める一つの指標であると考えられた.一方,10歳以降にSeverin I,II群のCE角とα角はともに有意に改善するもののIII,IV群では改善しなかった.
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