Japanese
English
臨床経験
軸椎椎体後部骨折の1例
Fracture of the Posterior Part of the Body of the Axis : A Case Report
飯塚 伯
1,2
,
清水 敬親
3
,
長谷川 亘
1
,
高岸 憲二
4
Haku Iizuka
1,2
1国立沼田病院整形外科
2群馬大学医学部整形外科教室
3老年病研究所付属病院整形外科
4群馬大学医学部整形外科教室
1Department of Orthopaedic Surgery, National Numata Hospital
キーワード:
axis
,
軸椎
,
fracture
,
骨折
Keyword:
axis
,
軸椎
,
fracture
,
骨折
pp.1029-1032
発行日 1999年8月25日
Published Date 1999/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902783
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抄録:われわれは稀な軸椎椎体骨折を生じた症例を経験したので報告する.症例は73歳男性.主訴は項部痛であり,約1mの高さより落下し受傷した.受傷機転は不明であった.来院時,神経学的異常はなく,頭部にも特に外傷を認めなかった.X線像およびCTにて,軸椎椎体後部および片側の棘突起に骨折を認めたが,転位も軽度なためハローベストによる保存的治療を開始した.9週にてハローベストを除去しフィラデルフィアカラーとした.受傷後8カ月時における,X線像およびCT像では骨癒合は完成していた.本症例では頭部の強打部位が明らかでなく,片側の棘突起剥離骨折を合併している点から判断して,受傷時の記憶もはっきりしないため明確なことはいえないが,flexionとaxial rotationが作用し,受傷したことが疑われた.
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