Japanese
English
論述
新しいtension band wiring system(pin-sleeve system)の開発
Development of New Tension Band Wiring System (Pin-Sleeve System)
糸満 盛憲
1
,
関口 昌和
1
,
泉 敏弘
1
,
内山 勝文
1
,
本部 純子
1
,
蔵本 孝一
2
Moritoshi Itoman
1
1北里大学医学部整形外科
2ナカシマプロペラ株式会社
1Depart-ment of Orthopaedic Surgery, Kitasato University School of Medicine
キーワード:
tension band wiring
,
引き寄せ鋼線締結法
,
new device
,
新製品
,
technique
,
手技
Keyword:
tension band wiring
,
引き寄せ鋼線締結法
,
new device
,
新製品
,
technique
,
手技
pp.735-744
発行日 1999年6月25日
Published Date 1999/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902732
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抄録:Tension band wiringは骨端部の筋・靱帯付着部の骨折に対する優れた方法として広く普及した.しかし,用いられる軟鋼線の破損による偽関節の形成や,Kirschner鋼線の逸脱による刺激や炎症による疼痛,皮膚の穿孔による感染などの合併症などが問題として残った.
私たちは,pin-sleeveあるいはspike-sleeveと,7-7縒りwireを組み合わせることによって,従来のtension band wiringの短所を克服することに成功した.材質は人工関節との併用を可能にするためにTi合金製のものと,肘頭骨折,膝蓋骨折,足関節内果骨折の治療に用いるためのstainless steel製の2種類で,wireも対応した2種類が用意されている.Pin-sleeveの刺入部と把持部の間に,浅い切りかきを作ってあるため,pin刺入後容易に折ることができる.固定力は強固で,pinが逸脱することはない.
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