今月の主題 縮小治療のための胃癌の粘膜内浸潤範囲診断
胃と腸ノート
狭帯化RGB filter内蔵narrow band imaging (NBI) systemの開発・臨床応用
佐野 寧
1
,
小林 正彦
2
,
神津 隆弘
3
,
武藤 学
1
,
傅 光義
1
,
吉野 孝之
1
,
長島 文夫
1
,
朴 成和
1
,
大津 敦
1
,
藤井 隆広
3
,
小野 裕之
3
,
斉藤 大三
3
,
加藤 茂治
4
,
浜本 康夫
5
,
遠藤 高夫
5
,
田尻 久雄
6
,
吉田 茂昭
1
1国立がんセンター東病院内視鏡部消化器内科
2自衛隊中央病院内科
3国立がんセンター中央病院内視鏡部
4加藤胃腸科・内科クリニック
5札幌医科大学第1内科
6東京慈恵医科大学内視鏡部
キーワード:
narrow band imaging
,
NBI
,
腺口模様
,
pit pattern
,
毛細血管構築
,
狭帯化RGB filter
Keyword:
narrow band imaging
,
NBI
,
腺口模様
,
pit pattern
,
毛細血管構築
,
狭帯化RGB filter
pp.1283-1287
発行日 2001年9月25日
Published Date 2001/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103324
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狭帯化RGB filter内蔵narrow band imaging (NBI) system
電子内視鏡の色再現は違和感のない自然な観察を目標に設計されている.そして,これまでこの色再現に基づき内視鏡診断学が構築されてきた.一方で,蛍光観察や赤外観察などの特殊観察も活発に研究されている.この種の観察は,赤外観察における粘膜深部の血管など,目的とする情報をいかに効率的に取得するかに主眼が置かれており,そのために特別なイメージング方式が採用されている.われわれがこれまで取り組んできたNBIもこの種の特殊観察の一種である.
消化管の腫瘍は上皮から発生するが(粘膜下腫瘍は除く),これらを内視鏡で効率良く早期発見するには,粘膜表層の微細構造(腺口模様,毛細血管構築など)の変化を高感度で捉える内視鏡が適するはずである,このような内視鏡システムを実現するために,われわれは光の生体組織への深達度の波長依存性を考慮した内視鏡照明光源の改良を検討した.
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