Japanese
English
臨床経験
小児に発症し関節鏡視下骨穿孔術を施行した距骨滑車離断性骨軟骨炎の1例
Arthroscopic Treatment of Osteochondritis Dissecans of the Talus in a Child : A Case Report
青芝 秀幸
1
,
野口 昌彦
1
,
茶谷 賢一
2
,
土田 雄一
2
,
平澤 泰介
2
Hideyuki Aoshiba
1
1京都府立医科大学整形外科学教室
2京都府立与謝の海病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
osteochondritis dissecans
,
離断性骨軟骨炎
,
talus
,
距骨
,
children
,
小児
Keyword:
osteochondritis dissecans
,
離断性骨軟骨炎
,
talus
,
距骨
,
children
,
小児
pp.787-791
発行日 1998年6月25日
Published Date 1998/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902470
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抄録:距骨滑車離断性骨軟骨炎は小児に発症することは少なく,特に,10歳未満では稀である.また,小児では保存療法が有効とされる.今回,われわれは学童期に発症した距骨滑車離断性骨軟骨炎の1例を経験し,骨穿孔術により良好な結果を得たので報告する.症例は7歳,女児で外傷の既往なく右足関節痛が出現した.単純X線像およびMRIで距骨滑車の中央および内側から後方にかけて骨軟骨病巣を認めた.PTBによる10カ月の免荷療法を行ったが改善しないため,関節鏡視下骨穿孔術を行った.画像上,病巣は縮小するとともに臨床的にも疼痛は消失し,術後2年の現在,経過良好である.保存療法では長期の免荷が必要であり,特に小児では完全免荷が困難な場合もある.長期の免荷が成長や精神面に与える悪影響も考え,早期の手術療法も考慮すべきである.
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