Japanese
English
臨床経験
Osteochondritis dissecansを合併した距骨のosteoid osteomaの1例
A Case of Osteoid Osteoma Associated with Osteochondritis Dissecans in Talus
水野 直樹
1
,
中島 昭夫
1
,
杉村 恒人
1
,
高橋 裕美子
1
,
小島 敦
1
,
岩山 立樹
1
,
柳 英浩
1
,
斉藤 理恵子
1
Naoki Mizuno
1
1中部労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Chubu Rosai Hospital
キーワード:
距骨
,
talus
,
類骨骨腫
,
osteoid osteoma
,
離断性骨軟骨炎
,
osteochondritis dissecans
Keyword:
距骨
,
talus
,
類骨骨腫
,
osteoid osteoma
,
離断性骨軟骨炎
,
osteochondritis dissecans
pp.623-626
発行日 1994年5月25日
Published Date 1994/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901375
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抄録:距骨のosteoid osteoma1~6)は比較的稀で,発症初期や,nidusが小さかったりすると単純X線写真では発見できなかったり,また,足関節炎様の症状7~9)を伴うこともあることから,その確定診断に至るまでの期間が長くかかる場合が有り,我々の症例も発症から確定診断までに約4年を要した.
症例は18歳,男性.前医で左距骨離断性骨軟骨炎と診断され,鏡視下で剥離骨片の切除とドリリングを受けたが,その後も左足関節痛と腫脹が続いたため,当院にて精査し,断層写真で距骨頸部にnidusが認められた.一方,CTでは距骨滑車外側に,離断性骨軟骨炎の痕跡と思われる像が認められ,また,別のスライスでは,距骨頸部前方にnidusが認められたことから距骨のosteoid osteomaとosteochondritis dissecansとの合併例と判断し,病巣をen blocに切除し,腸骨より骨移植を行い,症状は改善し,経過は良好である.
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