Japanese
English
臨床経験
カフェイン併用化学療法が奏功した骨外性軟骨肉腫の2例
Effective Neoadjuvant Chemotherapy with Caffeine for Extraskeletal Chondrosarcoma : A Report of Two Cases
舩木 清人
1
,
土屋 弘行
1
,
朝田 尚宏
1
,
中條 正博
2
,
富田 勝郎
1
Kiyohito Funaki
1
1金沢大学医学部整形外科
2市立輪島病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kanazawa University School of Medicine
キーワード:
extraskeletal chondrosarcoma
,
骨外性軟骨肉腫
,
chemotherapy
,
化学療法
,
caffeine
,
カフェイン
Keyword:
extraskeletal chondrosarcoma
,
骨外性軟骨肉腫
,
chemotherapy
,
化学療法
,
caffeine
,
カフェイン
pp.681-685
発行日 1998年5月25日
Published Date 1998/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902449
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抄録:われわれは2例の骨外性軟骨肉腫(粘液型1例,間葉型1例)に対し,カフェイン併用術前動注化学療法を行った.投与量はシスプラチンを120mg/m2で1~2時間で,アドリアマイシンを30mg/m2で2日間,カフェインを1,500mg/m2で3日間持続点滴した.症例1には5コース,症例2には放射線療法を併用し4コースを行った.臨床的効果判定は2例ともPRであった.また,組織学的効果判定では2例ともに壊死率が80%で,Rosen-Huvos分類でGrade Ⅱであった.骨外性軟骨肉腫は悪性度が高く予後が不良であるため,術前の放射線治療や化学療法が必要と考えられ,われわれの症例では腫瘍の局所縮小効果によって患肢温存術が可能となった.
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