Japanese
English
臨床経験
脊椎インストゥルメンテーションを併用した化膿性脊椎炎の治療経験
Surgical Treatment of Pyogenic Vertebral Osteomyelitis Using Posterior Spinal Instrumentation
平澤 洋一郎
1
,
加藤 浩
1
,
吉野 恭正
1
,
飯田 惣授
1
Yoichiro Hirasawa
1
1埼玉医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Saitama Medical School
キーワード:
pyogenic vertebral osteomyelitis
,
化膿性脊椎炎
,
spinal instrumentation
,
脊椎インストゥルメンテーション
,
surgical treatment
,
手術的治療
Keyword:
pyogenic vertebral osteomyelitis
,
化膿性脊椎炎
,
spinal instrumentation
,
脊椎インストゥルメンテーション
,
surgical treatment
,
手術的治療
pp.675-679
発行日 1998年5月25日
Published Date 1998/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902448
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抄録:後方脊椎インストゥルメンテーションを併用した化膿性脊椎炎の一期的前・後方掻爬固定術の治療成績を報告する.対象は6例で,手術時年齢は36~80歳(平均64歳),罹患高位は胸椎2例,胸腰椎移行部1例,腰椎3例,罹患椎間は全例1椎間であった.神経症状は4例にみられ,術前の罹病期間は2.5カ月から9カ月(平均5.4カ月)で,平均87日の保存療法を行った.術後経過観察期間は8カ月から35カ月(平均18.5カ月)であった.手術は,前方掻爬固定術の後,体位変換し,後方よりペディクルスクリューシステムを用いて固定した.スクリュー刺入は,造影MRで病巣が波及していない椎体に行った.離床までの期間は7~15日(平均11日)であった.神経症状はEismont class分類で,一段階3例,二段階1例改善した.感染の増悪もなく全例骨癒合し,後弯の進行はみられなかった.本法はスクリュー刺入高位の決定を造影MRで確認して行う限り,化膿性脊椎炎に対しても有用な方法と思われる.
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