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特集 脊椎外科最近の進歩―OPLLを中心として―(第26回日本脊椎外科学会より)
頚椎後縦靱帯骨化症に対する広範同時除圧椎弓切除術―術後10年以上経過症例について
More than Ten Years Follow-Up Studies on Extensive Simultaneous Multisegment Laminectomy for Myelopathy due to the Ossification of the Posterior Longitudinal Ligament in the Cervical Region
宮崎 和躬
1
,
広藤 栄一
1
,
小田 裕造
1
,
松家 正彦
1
,
小松 朋央
1
,
吉野 仁浩
1
Kazumi Miyazaki
1
1天理病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tenri Hospital
キーワード:
extensive laminectomy
,
広範椎弓切除術
,
OPLL
,
後縦靱帯骨化症
,
posterior decompression
,
後方除圧
Keyword:
extensive laminectomy
,
広範椎弓切除術
,
OPLL
,
後縦靱帯骨化症
,
posterior decompression
,
後方除圧
pp.425-431
発行日 1998年4月25日
Published Date 1998/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902411
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抄録:頚椎OPLLに対して広範同時除圧椎弓切除術(桐田法)を行い,術後10年以上経過した104例(術後平均経過年数14年6カ月)の術後成績を検討し,それらのうち術後平均5年3カ月と今回の術後平均14年8カ月の2回直診可能であった同一症例100例について,第1次および第2次調査時の成績を比較検討した.一般に後方除圧術の成績は経時的に低下するといわれているが,上下,幅とも広範に除圧する桐田法も同様であるかどうかを考察した.JOAスコア17点法で満点および3点以上改善された症例は104例中83例(79.8%)と術後10年以上の症例にかかわらず良好な成績を保ち,それらのうちの100例においても,第1次調査時76例(76%),第2次調査時80例(80%)と有意差なく,良好な成績を維持していた.すなわち,頚椎OPLLに対する桐田法の術後改善例は,経時的に成績が低下することなく,長期にわたり良好な成績が約束される.
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