Japanese
English
論述
経頭蓋磁気刺激法を用いた脊髄症の評価
Motor Evoked Potentials Elicited by Transcranial Magnetic Stimulation in Cervical and Thoracic Myelopathy
田中 信
1
,
藤本 吉範
1
,
宗重 博
1
,
佐々木 正修
1
,
生田 義和
1
Shin Tanaka
1
1広島大学医学部整形外科教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Hiroshima University School of Medicine
キーワード:
transcranial Imagnetic stimulation
,
経頭蓋磁気刺激法
,
central motor conduction time
,
中枢運動伝導時間
,
myelopathy
,
脊髄症
Keyword:
transcranial Imagnetic stimulation
,
経頭蓋磁気刺激法
,
central motor conduction time
,
中枢運動伝導時間
,
myelopathy
,
脊髄症
pp.123-129
発行日 1998年2月25日
Published Date 1998/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902362
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抄録:経頭蓋磁気刺激法を用いて脊髄症45例(頚髄症30例,胸髄症15例)の評価を行った.上.下肢から得られる中枢運動伝導時間(CMCT)の脊髄症に対する感受性,臨床所見との関連および術前後のCMCT変化について検討した.頚髄症例におけるCMCTの感受性は,上肢CMCT 73.3%,下肢CMCT 92.6%であり,下肢CMCTの方が感受性が高かった.頚髄症例では,上肢CMCTが正常を示す場合があり,頚髄症の診断には下肢CMCTも含めた評価が必要であった.頚髄症例では,術前上肢CMCTはJOA点数の運動点数と相関した.胸椎部CMCTは,胸髄症で有意に延長したが,頚髄症でも44.4%は延長した.術後症状の改善に伴いCMCTも改善したが,JOA運動点数との相関は認められなかった.経頭蓋磁気刺激法を用いたCMCTは,脊髄症の機能評価法として有用と考えられた.
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