Japanese
English
臨床経験
頸胸椎移行部硬膜外膿瘍の1例
Cervicothoracic Epidural Abscess: A Case Report
藤田 義嗣
1,2
,
䄅 公平
1
,
川那辺 圭一
1
,
中山 威知郎
1
,
清水 基行
1
,
岡田 欣文
1
Yoshitsugu Fujita
1,2
1松江赤十字病院整形外科
2現:大津赤十字病院
1Department of Orthopaedic Surgery, Matsue Red Cross Hospital
キーワード:
脊椎
,
spine
,
硬膜外膿瘍
,
epidural abscess
,
磁気共鳴画像法
,
magnetic resonance imaging
Keyword:
脊椎
,
spine
,
硬膜外膿瘍
,
epidural abscess
,
磁気共鳴画像法
,
magnetic resonance imaging
pp.325-329
発行日 1994年3月25日
Published Date 1994/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901330
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抄録:脊髄硬膜外膿瘍は稀な疾患である.今回,急激に四肢の麻痺症状を来たし,手術により頸胸椎移行部硬膜外膿瘍と診断しえた症例を報告する.
症例は61歳女性.強い背部痛で発症し,約10日の経過で四肢の脱力感としびれが出現,尿閉を来たした.MRIで第6頸椎から第1胸椎の範囲で椎体の後方硬膜外にT1強調で低信号,T2強調で高信号を示し,不均質な増強効果を呈する占拠性病変を認めた.発熱はなく,白血球増多もないため腫瘍性病変を疑ったが,手術により前方硬膜外から膿を排出し,硬膜外膿瘍と診断できた.
脊髄硬膜外膿瘍の診断及び治療上の問題点について考察した.
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