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特集 脊椎外科最近の進歩(第25回日本脊椎外科学会より)
慢性関節リウマチに伴う頚椎病変と全身病態
Cervical Lesions Related to the Systemic Progression in Rheumatoid Arthritis
藤原 桂樹
1
,
藤本 真弘
1
,
大脇 肇
1
,
河野 譲二
1
,
中瀬 尚長
2
,
米延 策雄
2
,
越智 隆弘
2
Keiju Fujiwara
1
1星ケ丘厚生年金病院整形外科
2大阪大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Hoshigaoka Kohseinenkin Hospital
キーワード:
rheumatoid arthritis
,
慢性関節リウマチ
,
cervical spine
,
頚椎
,
disease subset
,
病型分類
Keyword:
rheumatoid arthritis
,
慢性関節リウマチ
,
cervical spine
,
頚椎
,
disease subset
,
病型分類
pp.407-412
発行日 1997年4月25日
Published Date 1997/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902147
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抄録:慢性関節リウマチ患者173例を対象として,頚椎病変の進行と全身病態との関連を検討した.上位頚椎病変は75例(43%),軸椎下亜脱臼(SS)は12例(7%)にみられた.全身病態を表す指標としてCRP,破壊関節数,Carpal height ratio,病型分類の4項目に注目した.CRPは頚椎病変を認めない群では平均1.4mg/dl,環軸椎前方亜脱臼(AAS)群2.7,AASに垂直亜脱臼(VS)を合併する群3.7,VS群4.1であり頚椎病変が進行した症例ほど高値を示した.SS群の平均は3.7と頚椎病変のない群より有意に高値であった.
また,上位病変が進行した症例ほど,SSを合併した症例ほど全身の関節破壊の広がりは広範で,手関節の破壊程度も強かった,病型分類との関連をみると,少関節破壊型ではAASのみ発症しVSやSSの合併はなかった.多関節破壊型ではAASにVSが高率に合併した.ムチランス型では高度なVSまで進行しSSの合併頻度が高かった(39%).
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