Japanese
English
シンポジウム 慢性関節リウマチ頚椎病変
リウマチ性下位頚椎病変における脊髄障害発生のX線学的予知指標
Radiographic Factors suggestive of Lower Cervical Myelopathy in Rheumatoid Arthritis
米澤 孝信
1,2
Takanobu Yonezawa
1,2
1あさひ総合病院整形外科
2富山医科藥科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Asahi-Sogo Hospital
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
頚椎
,
cervical spine
,
下位頚椎亜脱臼
,
subaxial subluxation
,
脊髄症
,
myelopathy
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
頚椎
,
cervical spine
,
下位頚椎亜脱臼
,
subaxial subluxation
,
脊髄症
,
myelopathy
pp.805-813
発行日 1994年7月25日
Published Date 1994/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908264
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抄録:この論文は慢性関節リウマチ(RA)下位頚椎病変による脊髄圧迫障害のX線学的危険因子を求めたものである.RA100例と頚椎症100例につき比較検討し,そのうちRA58例について5~10年間のX線学的追跡を行った.椎間間隙狭小,椎体終板侵食,椎間関節侵食,棘突起侵食,下位頚椎前方すべり,および頚椎柱短縮はすべてRA群において有意に高頻度であった.下位頚椎病変による明らかな脊髄障害はRA100例中15例にみられ,棘突起の破壊,頚椎柱短縮および脊柱管前後径の狭小がX線的危険因子であると判断された.追跡調査58例中8例に脊髄障害の進行があり,これらは前方すべりの進行,棘突起破壊の進行,椎間間隙狭小の進行,および頚椎柱短縮の進行と深い関係にあるほか,罹病期間が長く,ステロイド投与量が多く,stage,classが高いRA進行例であった.
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