Japanese
English
論述
ムチランス型慢性関節リウマチに伴う頚椎病変に対する手術療法
Surgical Treatment for Cervical Lesions in Mutilating Rheumatoid Arthritis
藤原 桂樹
1
,
大脇 肇
1
,
浅野 雅敏
1
,
野口 義文
1
,
米延 策雄
2
,
越智 隆弘
2
Keiju Fujiwara
1
1星ケ丘厚生年金病院整形外科
2大阪大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Hoshigaoka Kouseinenkin Hospital
キーワード:
rheumatoid arthritis
,
慢性関節リウマチ
,
cervical spine
,
頚椎
,
surgical treatment
,
手術療法
Keyword:
rheumatoid arthritis
,
慢性関節リウマチ
,
cervical spine
,
頚椎
,
surgical treatment
,
手術療法
pp.837-843
発行日 1999年7月25日
Published Date 1999/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902749
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抄録:ムチランス型慢性関節リウマチに伴う頚椎病変に対して手術療法を行った21症例(上位頚椎単独罹患12例,上位・下位頚椎複合罹患9例)の術後成績を検討した.上位頚椎単独罹患例には,①後頭骨・軸椎固定,②後頭骨・全頚椎固定のいずれかを行った.前者の術式を選択した8例中5例に術後平均2.7年で軸椎下亜脱臼が発現した.後者を選択した4例には術後頚椎alignmentの変化はなかった.下位頚椎病変には,①頚椎椎弓形成術+椎間関節への骨移植,②後頭骨・上位胸椎固定+頚椎椎弓切除術を行った.前者を選択した7例中,多椎体の圧潰が1例に,固定隣接椎間での軸椎下亜脱臼が1例に生じた.後者を選択した2例には頚椎alignmentの変化は生じなかった.術後10例(48%)が平均3.2年で死亡した.ムチランス型の症例には後頭骨から全頚椎,あるいは除圧範囲に応じて上位胸椎までの強固な固定が必須である.
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