Japanese
English
シンポジウム 腰椎変性すべり症の手術
前方固定術の適応と成績
Indications and Clinical Results of Anterior Interbody Fusion for Degenerative Lumbar Spondylolisthesis
藤村 祥一
1
,
西澤 隆
1
,
朝妻 孝仁
1
,
戸山 芳昭
1
,
鈴木 信正
1
,
平林 洌
2
Yoshikazu Fujimura
1
1慶應義塾大学医学部整形外科
2慶應義塾看護短期大学
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Keio University
キーワード:
degenerative lumbar spondylolisthesis
,
腰椎変性すべり症
,
anterior interbody fusion
,
前方固定術
,
surgical treatment
,
手術療法
Keyword:
degenerative lumbar spondylolisthesis
,
腰椎変性すべり症
,
anterior interbody fusion
,
前方固定術
,
surgical treatment
,
手術療法
pp.65-73
発行日 1996年1月25日
Published Date 1996/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901813
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抄録:腰椎変性すべり症(DS)に対する前方固定術の手術成績を検討した.前方固定術は前方screw wiringの併用により,改善率がJOAスコア29点評価法で82%,しかも改善率50%以上の症例が91%を占め,また骨癒合率95%,すべりの整復率45%を獲得し,良好であった.しかし,改善率50%末満の不満足例もあり,その主因は外側型狭窄の合併と偽関節であった.外側型狭窄の合併例と偽関節例の改善率は劣っていた.また移植骨圧潰が28%発生し,その改善率は非圧潰例に比べ劣っていた.これらの結果から,DSに対する前方固定術は非高齢者で,椎間不安定性と中心型狭窄が主体のDS初期ないし中期が絶好の適応となり,DS後期ないし終末期の外側型狭窄には限界があった.また偽関節とともに移植骨圧潰が手術成績を左右する因子であるので,これらの発生を防止する対策を購じるべきと考えられた.
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