Japanese
English
臨床経験
バイポーラー型人工骨頭において,アウターカップのimpingementによりステムネックが削り取られた2症例
Shaving down of Stemneck due to Outer Cup Impingement of Bipolar Endoprosthesis : A Report of Two Cases
森下 俊哉
1
,
水野 秀朗
1
,
田中 哲司
1
,
山田 高士
1
,
東倉 萃
2
Toshiya Morishita
1
1聖霊病院整形外科
2中部労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, Nagoya University
キーワード:
metallosis
,
金属症
,
bipolar endoprosthesis
,
バイポーラー型人工骨頭置換術
,
dislocation
,
脱臼
Keyword:
metallosis
,
金属症
,
bipolar endoprosthesis
,
バイポーラー型人工骨頭置換術
,
dislocation
,
脱臼
pp.205-208
発行日 1997年2月25日
Published Date 1997/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902110
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抄録:アウターカップの内反によりステムネックが削り取られたバイポーラー型人工骨頭の2症例を経験した.両者とも大腿骨頭壊死で人工骨頭置換術を施行した後,8年および10年で股関節痛を生じ,歩行困難となった.共に,アウターヘッドが内反位となっていた.全身麻酔下に人工股関節再置換術を施行,術中所見としては,臼蓋全般のmetallosisとosteolysisが著明であった.取り出された人工骨頭はHDP辺縁が摩耗し,アウターカップ辺縁がステムネック内側部を削り取っていた.まずアウターヘッドが内反位となり,ステムネックにあたる部分のHDPが磨耗し垂直化が増強した.1例では更にインナーヘッドにあたる部分のHDPが磨耗し,アウターヘッドのカップ辺縁がステムネックを削り取り,脱転を生じたものと推測される.
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