Japanese
English
シンポジウム 変形性股関節症に対するBipolar型人工骨頭の臨床応用
変形性股関節症に対するBipolar型人工骨頭置換術の治療成績
Clinical Results of Bipolar Endoprosthesis for Osteoarthritis of the Hip
山本 裕之
1
,
松永 大助
1
,
上崎 典雄
1
Hiroyuki Yamamoto
1
1九州厚生年金病院整形外科
1Orthopaedic Surgery of Kyushu Welfare Pension Hospital
キーワード:
股関節
,
hip joint
,
変形性股関節症
,
osteoarthritis
,
バイポーラー型人工骨頭
,
bipolar endoprosthesis
,
プレスフィット
,
pressfit
,
移動
,
migration
Keyword:
股関節
,
hip joint
,
変形性股関節症
,
osteoarthritis
,
バイポーラー型人工骨頭
,
bipolar endoprosthesis
,
プレスフィット
,
pressfit
,
移動
,
migration
pp.1065-1073
発行日 1988年9月25日
Published Date 1988/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907940
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抄録:直接検診を行った43例49関節を対象とした.臨床的な総合評価は良好であったが,可動域の改善が全体的に悪かった.実際,イメージ下では約70%の症例でOuter Cupは動いていないが,ADL上さほど問題はなかった.レ線的には,臼蓋側で約80%に骨硬化像が術後平均6.8ヵ月でみられ,その後Proximal migrationは停止する傾向にあった.一方,ステム側(セメントレスのカラー付きPressfit type)では,正確にPressfitできた症例は57%で,たとえfitしても経時的に内・外反変形及びDistal migrationが発生している.以上より,Bipolar型人工骨頭は可動域の改善,ステム側の問題は残るもののTHRと比較しても手技的に簡単で,且つ再置換が容易であり,現在の機能的な面からみるとセメントレスTHRに一歩近づくものと思われる.
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