Japanese
English
臨床経験
Giliberty人工骨頭置換術施行後にカップと骨頭間の脱臼を生じた2例
Dislocation at the head-cup interface in the Giliberty bipolar endoprosthesis. 2 cases report
原口 和史
1
,
鳥巣 岳彦
1
,
加茂 洋志
1
,
清田 幸宏
1
Kazushi HARAGUCHI
1
1九州労災病院整形外科
1Dept. of orthop. surg., Kyushu Rosai hospital
キーワード:
脱臼
,
dislocation
,
人工骨頭
,
endoprosthesis
,
Giriberty人工骨頭
,
Giliberty bipolar endoprosthesis
,
股関節
,
hip joint
Keyword:
脱臼
,
dislocation
,
人工骨頭
,
endoprosthesis
,
Giriberty人工骨頭
,
Giliberty bipolar endoprosthesis
,
股関節
,
hip joint
pp.970-972
発行日 1980年10月25日
Published Date 1980/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906218
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人工骨頭置換術後のlooseningやmigrationは術後成績不良の原因となるが1,3),これらは特に骨萎縮の強い症例に起こりやすいとされている.当科では骨萎縮の強い症例に対して昭和48年以来骨セメントを併用したAustin Moore型人工骨頭置換術(30例31関節)を行つてきた.また昭和52年よりは主としてGiliberty人工骨頭(20例22関節)を使用してきた.
Giliberty人工骨頭では摩擦抵抗の差で関節の動きは主としてカップと骨頭間で行われるため臼蓋に対する侵蝕が少ない,関節の過度な動きに対しては臼蓋とカップ間の動きが加わるため脱臼が起こりにくい,弾性のあるポリエチレンが介在するため臼蓋と骨頭間に働く衝撃力が減じられる,臼蓋に変化が起こつた時には容易に人工股関節に移行できる等の利点があるとされている4,5,7).当科ではGiliberty人工骨頭置換術後にカップと骨頭間の脱臼を2症例に経験したので若干の考察を加え報告する.
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