Japanese
English
臨床経験
bearing insert破損により脱臼をきたしたBateman型人工骨頭4症例の検討
Four Cases of Dislocated Bateman UPF with Bearing Insert Failure
吉田 成仁
1
,
四方 実彦
2
,
田口 保志
2
,
多田 弘史
2
,
岡田 温
2
,
葛岡 達司
2
Shigehito Yoshida
1
1舞鶴市民病院整形外科
2京都市立病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Maizuru City Hospital
キーワード:
ベイトマン型人工骨頭
,
Bateman UPF
,
脱臼
,
dislocation
,
ベアリング・インサート破損
,
bearing insert failure
Keyword:
ベイトマン型人工骨頭
,
Bateman UPF
,
脱臼
,
dislocation
,
ベアリング・インサート破損
,
bearing insert failure
pp.1037-1040
発行日 1992年9月25日
Published Date 1992/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900937
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抄録:Bateman型人工骨頭置換術後6~11年で,bearing insertの破損により,ステム骨頭の脱臼をきたした4症例を経験した.症例は全例とも比較的若年時に手術をうけた男性であり,脱臼前にX線上,outer headの内反変形を認め,軽労働または日常生活動作中に脱臼をきたした.手術時所見では,各々のbearing instertの6個のleafletのうち,5個以上が体部との接合部で破断されており,特に2-3カ所で同部の著明な摩耗が認められた.このことから,outer headの内反位固定によって,leafletの接合部にストレスが集中し,摩耗,破損をきたしたものと推測された.全例ともouter headとbearing insertの再置換により良好な結果が得られている.また,症例は4例ともBateman UPF I型であるが,現在用いられているBateman UPF II型においても,outer headの内反の進行する症例では,注意を要すると考えられた.
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